表妙義 白雲山（大の字～相馬岳）登山口コースガイド
2019/02/22
日本三大奇景の一つ妙義山（表妙義）を、妙義神社麓の妙義山市営駐車場から奥ノ院を経て、鎖場の連続する白雲山の稜線を縦走する上級者向けのコースガイドです。下山路はタルワキ沢コースを利用して一般ルートの中間道で神社へ戻ります。
【標準コースタイム：登り3時間45分 / 下り1時間50分（タルワキ沢コース～中間道）】
上信越道の松井田妙義インターチェンジより下仁田・妙義山方面へ向かい、道の駅みょうぎの対面にある妙義山市営第二駐車場、もしくは妙義ふれあいプラザを回りこんだ先にある妙義神社入口の駐車場を利用します。
前者は正面の鳥居を、後者は赤門をくぐり神社の境内を進みます。
日光東照宮のような趣のある神社本殿の右手奥に登山道入口があります。
杉林の急坂を35分ほど登り進めると、大の字手前の鎖付きの斜面に出ます。
登りつめた先の分岐を左手に進むと大の字手前の2段15mの鎖場です。
上部は行き止まりですが、白雲山の岩壁を間近に榛名山や赤城山、関東平野を見渡せます。
鎖場を戻り、先の分岐を右へ登り進むと15分ほどで辻の分岐です。
白雲山の稜線へは上級コースと書かれている方へ進みます。
左手に岩壁を見上げながら登り進めると10分ほどで奥の院に出ます。
奥には岩場の上部から光で照らされる石像が祀られています。
奥の院の右脇は滑落事故の多いルンゼ内4連30mの鎖場があります。
長さがあるものの縦方向は足掛かりが多く比較的登りやすいですが、最上部は足元の切れ落ちた横這いの鎖となっており注意が必要です。
さらにルンゼを登り進めると7mの外傾鎖が続きます。
岩に足場が穿かれており比較的登りやすい鎖場です。
外傾鎖を登ると眼下に金鶏山や奥秩父の展望が開けます。
以降も尾根上の急登が続きます。
辻から40分ほどで白雲山の東端、見晴に到着です。
浅間山、奥志賀、谷川連峰、榛名山、日光連山、赤城山、関東平野が一望できます。
稜線上の人がぎりぎり通れる狭いチムニーを過ぎると、ビビリ岩の鎖場です。
断崖上の直立2mの鎖からトラバース気味に進み、続けて3連鎖を登ります。
細かなアップダウンを繰り返し玉石を過ぎると背びれ岩と呼ばれるナイフリッジを通過します。
難易度は高くありませんが、設置してある鎖は細い補助的なものになります。
石碑のピークを越えると続けて短いながら足場の悪い鎖場を下ります。
下部はアンカーを足場として利用すると楽です。
見晴から40分ほどで御嶽三社大神の石碑がある大のぞきです。
見晴同様に北側の展望が開ける他、南側には天狗岩の岩壁や奥秩父の山々が見渡せます。
大のぞきの直下より滑り台状10mの2連鎖と30mの鎖が続く難所となります。
キレットを北側から回りこんで登り返す（稜線上は廃道）とこれまで進んできた稜線を見渡せます。
さらに登り進めると、大のぞきから40分ほどで天狗岩のピークに至ります。
左手に八ヶ岳を見ながら進むとやがて西肩のピークです。
表妙義最高峰の相馬岳や裏妙義と北側の展望が開けています。
西肩の急斜面を下ると天狗岩から20分ほどでタルワキ沢の分岐です。
相馬岳と天狗岩の岩壁に囲まれたがれた急な下りが続くタルワキ沢コースで中間道へ向かいます。
3ヶ所ほど鎖場もありますが、稜線上に比べれば危険な箇所はありません。
遭難碑前の最後の鎖場を経て1時間ほどでタルワキ沢出合に出ます。
タルワキ沢出合からは整備された中間道を妙義神社方面へ進みます。
10分ほどの第二見晴からは白雲山や金洞山の岩稜を見上げることができます。
※2017年2月よりタルワキ沢出合から第二見晴の区間は登山道の崩落により通行止となっています。 → 表妙義 中間道の通行禁止箇所の状況
第二見晴を過ぎ、鉄橋で沢を渡った先には大黒の滝があります。
第二見晴から20分ほどで第一見晴の分岐に着きます。
第一見晴からは金鶏山や関東平野を見晴らすことができます。
さらに10分ほど緩やかに下ると、妙義神社南門近くの舗装路に出ます。
◆表妙義・白雲山（大の字～相馬岳）の登山口駐車場情報
妙義神社入口
妙義山市営第二駐車場
妙義山市営登山者用
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◆登山口ナビでは、表妙義・白雲山（大の字～相馬岳）のガイドも承っています。
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