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【週末お天気コラム】年末年始、初日の出が見られるのは?

   

気象予報士のふくぴーです。

初日の出を見に行く方もいらっしゃるかと思いますが、今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは12月31日(土)9時の地上予想天気図です。

お天気コラム 2022年12月31日9時 地上予想図 【登山口ナビ】

日本付近は、等圧線の間隔が開いていますが、西高東低の冬型の気圧配置が続くでしょう。

お天気コラム 2022年12月31日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

12月31日(土)9時の850hPa気温予想図を見ると、850hPa(上空約1500m)で-6℃の平地で雪になる目安の寒気ラインが山陰~北陸付近にあって、日本海側は雲が広がり、雪が降るでしょう。一方、太平洋側は冬晴れが続きそうです。

お天気コラム 2023年1月1日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

1月1日(日)9時の850hPa気温予想図を見ると、850hPa(上空約1500m)で-6℃の平地で雪になる目安の寒気ラインは東北付近まで北上する予想です。強烈な年末年始寒波がやってくるというわけではありませんが、東日本太平洋側も850hPaで-3℃の寒気に覆われ、初日の出を見るには十分寒いですので、寒さ対策を万全にしてください。

お天気コラム 2023年1月1日9時 地上予想天気図 【登山口ナビ】

1月1日(日)9時の地上予想天気図を見ると、12月31日(土)に続いて、東・西日本では等圧線の間隔が開いていますが、西高東低の冬型の気圧配置となります。日本海側では雲が広がり、雪や雨が降って初日の出は期待できないでしょう。一方、太平洋側は晴れて初日の出を期待できる所が多くなりそうです。東日本太平洋側は晴天エリアがほとんどですが、図中の赤線で示した相模湾~房総半島沖は、地形的に関ケ原~濃尾平野を抜けてくる西寄りの風と、北西の風とが収束して雲が発生しやすくなります。このラインで形成される雲は冬型の強いときに顕著に現れる傾向があります。2023年の初日の出は比較的冬型が強くないため、例年と比べると気にする必要はなさそうですが、万全を期したい方は、図の赤線上を避けた場所で初日の出を見られるのをおすすめします。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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