【週末お天気コラム】全国的に天気は下り坂
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは1月14日(土)9時の地上予想天気図です。
前線の影響で、全国的に天気が崩れるでしょう。
1月14日(土)9時の850hPa気温予想図では、平地での雨と雪の境目の目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインが北海道まで北上する予想です。このため、東北から南の平地では雨が降るでしょう。前線に向かって南から流れ込む暖かな空気が優勢で、850hPaで0℃のラインも津軽海峡付近に北上します。これは平年と比べると10℃以上高くなる予想です。関東北部や北陸では、山沿いで1月12日(木)夜の時点で1mを超える積雪となっている所がありますが、こうした地域では大幅な気温の上昇と雨で、融雪がさらに進むおそれがあり、山では雪崩に注意が必要です。
1月15日(日)9時の地上予想天気図では、前線が日本の南の海上に南下する予想です。この前線の影響を受けて、1月15日(日)も14日(土)に続いて、全国的にくもりや雨・雪の天気となるでしょう。
1月15日(日)9時の850hPa気温予想図では、前線の南下に伴い、850hPaで-6℃の寒気ラインが東北南部付近まで南下する予想です。14日(土)は雨の予報だった東北では、15日(日)は平地でも雪が降るでしょう。14日(土)の東日本は南風が優勢の予想ですが、15日(日)は一転して北風に変わり、春を思わせるような気温となる14日(土)と比べると気温が低下し、冬が戻りそうです。東日本でも山沿いは雨ではなく、雪の降る所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)