【週末お天気コラム】土曜日は全国的に天気が崩れ、山では雪も
気象予報士のふくぴーです。
今週は3月14日(火)に東京で、3月15日(水)に横浜で桜の開花の発表があり、いよいよ春本番となってきています。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは3月18日(土)9時の地上予想天気図です。
四国沖に前線を伴った低気圧があり、3月18日(土)は、東北南部~九州の広い範囲で傘の出番となりそうです。
3月18日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、地上予想天気図で表現されている通り、低気圧性の風の循環と、相当温位の線が混んでいて空気の境目である前線が東・西日本の太平洋側に解析できます。この前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定となるため、東・西日本では雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。
3月18日(土)9時の850hPa気温予想図では、平地での雨と雪の境目の目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインは東北付近にあり、東・西日本の平地では降るものは雪ではなく雨になるでしょう。しかし、東日本には850hPaで0℃の寒気ラインがかかっており、まだまだ標高1500m以上では氷点下の気温となる所が多く、標高の高い所で雪が降るため、山では大雪に注意が必要です。
3月19日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、気圧の谷は日本の東の海上にあり、天気は回復に向かいそうです。
3月19日(日)9時の地上予想天気図では、日本海側を中心に高気圧に覆われ、晴天に恵まれる地域が多くなるでしょう。ただ、静岡県付近で、濃尾平野からの北西風と関東からの北東風がぶつかり、赤い点線で示す収束線が形成されるため、このライン上に雲が発生しやすくなりそうです。この影響で、関東南部沿岸部や静岡県で雲の目立つ空模様となり、南アルプスでは雨や雪の降る所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)