【週末お天気コラム】先週より雲は多め、山沿いは雷雨に注意
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは6月24日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
6月24日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図では、気圧の谷が北日本付近にあり、この影響で、北日本で傘の出番となるでしょう。また、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線が日本の南の海上にあることがわかります。
6月24日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が日本の南の海上に解析できます。先週末6月17日(土)と比べると梅雨前線の位置が少し北にあるため、東・西日本は晴れ間の出る時間帯はありますが、雲の目立つ空模様となるでしょう。また、午後は東日本の山沿いで雷雨となる所がありそうです。
6月25日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、西日本方面で太平洋高気圧が勢力を増し、太平洋高気圧に押し上げられる形で梅雨前線が北上するため、西日本では雲が広がりやすくなるでしょう。一方、24日(土)にあった気圧の谷の影響を受けにくくなる東日本は、25日(日)は日中晴れ間が出そうです。ただ、24日(土)に続いて、25日(日)午後は大気の状態が不安定となるため、山沿いで雷雨の所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)