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【週末お天気コラム】太平洋高気圧に強く覆われ猛暑が続く

   

気象予報士のふくぴーです。

7月22日(土)に関東甲信地方の梅雨明けの発表があり、24日(月)から東京都心で猛暑日が続くなど、夏真っ盛りの天気が続いていますが、今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。

まずは7月29日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。

お天気コラム 2023年7月29日9時 500hPa高度・渦度予想図 【登山口ナビ】

日本列島は、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880m以上の領域にすっぽりと覆われています。東日本では、500hPa=5880mどころか、さらにそれより一段強い500hPa=5940m以上の領域に覆われ、高気圧に強く覆われる予想です。7月29日(土)は、東京都心など東日本の平野部では最高気温35℃を超える所が多く、晴れて猛暑が続くでしょう。こまめに休憩をし、水分を補給するなど、万全の熱中症対策をするのがよさそうです。

お天気コラム 2023年7月29日9時 850hPa相当温位予想図 【登山口ナビ】

7月29日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、甲信地方では850hPa相当温位342K以上の暖かく湿った空気が予想されています。暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となるため、午後は山沿いで雷雨となる所があるでしょう。

お天気コラム 2023年7月30日9時 500hPa高度・渦度予想図 【登山口ナビ】

7月30日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、29日(土)に続いて、本州付近は500hPa=5880m以上の太平洋高気圧の勢力圏に入るでしょう。引き続き、東日本は500hPa=5940m以上の太平洋高気圧が一段と強い領域に覆われます。30日(日)も東日本は真夏の日差しが降り注ぎ、平野部では最高気温35℃以上の猛暑日となる所が多いでしょう。ただ、大気の不安定な状態が続くため、午後は山沿いで雷雨となる所がありそうです。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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