【週末お天気コラム】太平洋高気圧が弱まり山沿いは雷雨に注意
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは8月5日（土）9時の500hPa高度・渦度予想図です。
海の日の3連休以降、日本列島は太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880m以上の領域に覆われていることが多かったですが、太平洋高気圧は日本の東の海上に勢力を弱めるでしょう。また、台風6号が南西諸島付近を東に進む予想です。
8月5日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、台風6号由来の暖かく湿った空気が南から流れ込んで、日本列島は850hPa相当温位345K以上の高温多湿な空気に支配されることがわかります。5日（土）の東日本は晴れて平野部では猛暑となりますが、暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となるため、山沿いでは雷雨が発生しやすいでしょう。
8月6日（日）9時の500hPa高度・渦度予想図では、5日（土）と同様に太平洋高気圧の勢力圏は日本の東の海上に後退しており、台風6号が西日本方面に近づくでしょう。東日本は5日（土）より台風がもたらす暖かく湿った空気の影響を受けるようになり、雲の目立つ空模様となりそうです。6日（日）は、山沿いだけでなく平野部でも急な強い雨や落雷に注意が必要です。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
