【週末お天気コラム】東日本太平洋側の晴天は土曜日まで
気象予報士のふくぴーです。
10月5日(木)に富士山で初冠雪の発表があり、一気に秋らしくなってきましたが、今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは10月7日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
中国東北区に気圧の尾根が解析できます。
10月7日(土)の地上予想天気図を見ると、上空の気圧の尾根に対応して中国東北区に高気圧があり、西から高気圧が張り出してきます。北日本では等圧線が縦じまとなっており、西高東低の気圧配置になるでしょう。このため、10月7日(土)は東日本太平洋側で晴天に恵まれて行楽日和になりますが、日本海側はすっきりしない空模様になりそうです。
10月8日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、上空の気圧の谷が黄海付近にあり、西から気圧の谷が近づいてくることがわかります。気圧の谷の影響で、10月7日(土)9時の地上予想天気図で東シナ海に表現されている前線上に低気圧が発生し、東へ進むでしょう。8日(日)は西から天気が下り坂となり、7日(土)の晴天は長続きせず、東日本では雲が広がり、午後は傘の出番となりそうです。この低気圧は太平洋岸を9日(月)にかけて東進するため、3連休最終日の9日(月)も東日本は雨が降り、低気圧や前線の動向によっては大雨となるおそれがあります。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)