【週末お天気コラム】秋雨前線が停滞、太平洋側はすっきりせず
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
10月26日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図と850hPa相当温位予想図です。
10月26日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線が東・西日本の南の海上に予想されており、10月下旬としては太平洋高気圧の勢力が強いことがわかります。また、10月26日(土)の850hPa相当温位予想図では、太平洋高気圧の勢力の北縁にあたる東・西日本の太平洋側に、相当温位の線が混んでいて、夏の空気と秋の空気がせめぎ合う秋雨前線が解析できます。このため、10月26日(土)の東日本は日本海側で晴れる予想ですが、前線に近い太平洋側では雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。
また、10月27日(日)も秋雨前線が停滞するため、東日本は日本海側で晴れ間が出ますが、太平洋側はすっきりしない空模様となりそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)