【週末お天気コラム】日本海側は雨や雪、太平洋側は冬晴れ
2024/11/29
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは11月30日(土)9時の地上予想天気図です。
オホーツク海に低気圧が進み、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になるでしょう。
11月30日(土)9時の850hPa気温予想図を見ると、平地で雪になる目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃以下の寒気が北海道や東北北部を、標高の高い峠道で雪になるレベルの850hPaで0℃以下の寒気が日本列島の広い範囲を覆うでしょう。11月30日(土)の東日本は日本海側で雨が降り、落雷や竜巻などの激しい突風、あられに注意が必要です。また、新潟県など日本海側では11月26日(火)夜から雨が続いているため、土砂災害にも警戒が必要です。先週末と同じぐらいの寒気の強さとなるため、群馬・新潟県境や長野・新潟県境など東日本日本海側の山沿いでは雪が降るでしょう。北西の風が強く吹き、ふぶきとなる所がありそうです。一方、東日本太平洋側は冬晴れとなるでしょう。
12月1日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、朝鮮半島付近に気圧の尾根が解析できます。このため、高気圧が東日本付近に移動して冬型の気圧配置はゆるみ、12月1日(日)は、東日本日本海側の雨や雪は山沿いで残る所がありますが、雨や雪の範囲は狭くなるでしょう。強風もおさまりそうです。東日本太平洋側は11月30日(土)に続いて、12月1日(日)も晴天に恵まれるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)