【週末お天気コラム】強い寒気が流れ込み寒い週末に
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは1月21日(土)9時の地上予想天気図です。
低気圧が急速に発達しながら日本の東の海上に進み、北日本を中心に強い冬型の気圧配置となるでしょう。
1月21日(土)9時の850hPa気温予想図では、平地での雨と雪の境目の目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインが東・西日本の太平洋側に南下し、日本列島は寒波の影響を受けるでしょう。北陸以北ではさらに強い850hPaで-12℃以下の寒気に覆われ、北日本の日本海側を中心に、平地でも雪を伴い最大風速20m/s~25m/sの非常に強い風が吹いて、猛ふぶきとなるおそれがあります。関東や東海の太平洋側は北西の季節風がやや強く吹きますが、冬晴れとなるでしょう。
1月22日(日)9時の地上予想天気図では、東シナ海に低気圧が発生して東に進むため、西日本の広い範囲で午後は傘の出番となるでしょう。また、濃尾平野からの西よりの風と房総半島からの東よりの風とが伊豆諸島付近で収束し、雲が発生する予想です。この影響で、1月22日(日)の東日本太平洋側は雲の多い、すっきりしない空模様となるでしょう。
1月22日(日)9時の850hPa気温予想図では、21日(土)と比べると寒気は北上するでしょう。しかしながら、850hPaで-6℃の、平地での雨と雪の境目の目安となる寒気ラインは東日本にかかっており、北陸から北の日本海側では、雪が続きそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)