【週末お天気コラム】本格的な冬型気圧配置は今週末が最後か
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは2月25日(土)9時の地上予想天気図です。
日本付近は冬型の気圧配置となり、北~西日本の日本海側で雪が降るでしょう。また伊豆諸島付近で緑の矢印で表現した北風と西風とが収束し、赤い点線で示した収束線上で雲が発生しやすくなり、関東もすっきりしない空模様となりそうです。
2月25日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図では、日本海に気圧の谷があります。この影響を受けて、関東は午後ほど雲が広がりやすいでしょう。
2月25日(土)9時の850hPa気温予想図では、先週末と比べると寒気が流れ込み、平地での雨と雪の境目の目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインは東・西日本にあります。25日(土)午後は、富士五湖や箱根など、関東甲信の太平洋に近い登山口でも雪の降る所があるでしょう。
2月26日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、気圧の谷は日本の東の海上に抜けるでしょう。しだいに西から高気圧が張り出すため、北~西日本太平洋側で晴天に恵まれ、行楽日和となりそうです。
2月26日(日)9時の850hPa気温予想図では、850hPaで-6℃の寒気ラインは日本の南の海上に南下する予想です。北・東日本の日本海側では、この寒気の影響を受けて26日(日)も雪が続くでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)