【GWお天気コラム】初日の3日は行楽日和、後半ほど悪天に|登山口の駐車場情報、マイカー登山のことなら登山口ナビ

【GWお天気コラム】初日の3日は行楽日和、後半ほど悪天に

   

気象予報士のふくぴーです。

5連休となる方も多いと思いますが、ゴールデンウィーク後半の5月3日(水)からの天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは5月3日(水)9時の地上予想天気図です。

お天気コラム 2023年5月3日9時 地上予想天気図 【登山口ナビ】

日本付近は広く移動性高気圧に覆われるでしょう。

お天気コラム 2023年5月3日9時 850hPa相当温位予想図 【登山口ナビ】

5月3日(水)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、日本付近には高気圧性の風の循環があることがわかります。850hPa相当温位の数値も300K前後と低く、カラッとしたこの時期らしい晴天に恵まれ、絶好の行楽日和となりそうです。

お天気コラム 2023年5月4日9時 500hPa高度・過度予想図 【登山口ナビ】

5月4日(木)9時の500hPa高度・渦度予想図では、中国大陸に気圧の谷が解析できます。この影響で、西からゆっくりと天気は下り坂に向かい、4日(木)は西からしだいに雲が広がるでしょう。

お天気コラム 2023年GW週間予報天気図 【登山口ナビ】

週間予報天気図(アンサンブル)で5月5日(金)以降の500hPa高度・渦度と850hPa相当温位予想を見ていきます。850hPa相当温位予想を見ると、5月5日(金)以降は、相当温位の線が混んでいて、空気の境目である前線が日本付近に解析できます。前線に向かって相当温位の高い暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。この影響で、5月5日(金)以降は全国的にくもりや雨の天気となり、特に6日(土)は北・東日本の日本海側や西日本で、降水量が多くなる可能性があります。また、500hPa高度・渦度予想を見ると、5月6日(土)以降は日本の南の海上で500hPa=5880mの太平洋高気圧の目安となる数値の等高度線が現れます。5月5日(金)から先の天気図は、まるで梅雨の頃のような天気図となりそうです。5月4日(木)以降は空気がムシムシとしますので、こまめに水分を補給するなど熱中症対策も必要になるでしょう。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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