【週末お天気コラム】大きな崩れはないものの雲が多い空模様
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは5月27日(土)9時の地上予想天気図です。
地上予想天気図を見ると、日本列島は日本の東の海上に中心を持つ高気圧に覆われるように見えます。
一方、5月27日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいて、空気の境目である前線が朝鮮半島~日本海付近と、日本の南の海上に解析できます。特に、日本の南の海上の前線の南側では、850hPa相当温位が330Kを超え、台風2号に由来する熱帯の暖かく湿った空気が支配する予想です。これらの前線の影響で、東・西日本では時折晴れ間が出るものの、雲の広がりやすい天気となるでしょう。
5月28日(日)9時の地上予想天気図を見ると、日本の東の海上に高気圧があり、フィリピンの東の海上に台風2号がある位置関係は27日(土)と大きな変化がないことがわかります。東・西日本では5月27日(土)と同様に、晴れ間の出る時間帯はありますが、雲の目立つ空模様となりそうです。日本海の前線の影響を受ける北日本日本海側は傘の出番となるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)