【週末お天気コラム】大雨の影響に注意、日曜は一部雷雲も
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは6月3日（土）9時の地上予想天気図です。
日本の南の海上を台風2号が進み、関東の南の海上には前線があります。
6月3日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいて、空気の境目である前線が関東・東海地方付近に解析できます。前線に向かって南から、大雨の目安ともなる850hPa相当温位345K以上の台風由来の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるでしょう。6月3日（土）は関東・東海で大雨となり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要です。雨量規制による通行止めの可能性もあるため、道路情報にもご注意ください。
6月4日（日）は、台風2号は温帯低気圧に変わって日本の東の海上に離れ、東・西日本で台風一過の晴天となるでしょう。ただ、6月4日（日）9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、日本海に気圧の谷が進んでくることがわかります。この影響で、北日本を中心にくもりや雨の天気となりそうです。大気の状態が不安定となるため、東日本でも関東北部や長野県北部の山沿いでは、4日（日）午後は雷雲が発生して、雷雨となる所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
