【週末お天気コラム】梅雨の中休みで晴天の週末に
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは6月17日(土)9時の850hPa相当温位予想図です。
相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が日本の南の海上に解析できますが、先週末と比べると日本列島から離れた位置にあることがわかります。
6月17日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図では、気圧の谷が北海道の西にあり、北海道や東北北部でこの気圧の谷の影響を受けて、傘の出番となるでしょう。また、梅雨前線に近い九州南部で雨が降りますが、それ以外の東北南部~中国・四国・九州北部は梅雨前線の影響を受けずに高気圧に覆われて、晴天に恵まれそうです。梅雨の中休みとなる地域が多いでしょう。
ただ、東京都心で予想最高気温は30℃を超えて真夏日となるなど、広い範囲で晴れて暑くなるため、熱中症・紫外線対策が必要になりそうです。
6月18日(日)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、梅雨前線の位置は西日本で北上するため、18日(日)は西から天気が下り坂となるでしょう。また、東北付近にも梅雨前線とは別に前線が解析でき、この前線に近い東北で雨の降る所がありそうです。
関東・東海は17日(土)よりは雲が出やすくなるものの、18日(日)も午前を中心に晴れ間の期待できる天気となるでしょう。ただ、午後は山沿いで大気の状態が不安定となり、雷雨となる所がありそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)