【週末お天気コラム】土曜は大雨、日曜は東日本では晴れ間も
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは7月1日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
7月1日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、気圧の谷が西日本付近にあることがわかります。
7月1日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が日本海~北陸地方付近に解析できます。この梅雨前線に向かって、850hPa相当温位345K以上の大雨をもたらすレベルの暖かく湿った空気が南西から流れ込むでしょう。7月1日(土)は全国的にくもりや雨の天気となり、暖かく湿った空気の流れ込む東・西日本では雷を伴った非常に激しい雨が降って、大雨となる所がありそうです。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要です。雨量規制による通行止めの可能性もあるため、道路情報にもご注意ください。
7月2日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、北日本で気圧の谷の影響を受けて、傘の出番となるでしょう。梅雨前線が南下するため、7月2日(日)は東日本では雲が目立ちながらも、日中は晴れ間がありそうです。ただ、午後は大気の状態が不安定となるため、山沿いで雷雨となる所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)