【週末お天気コラム】冬型の気圧配置、東日本は雲の多い空模様
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは11月11日(土)9時の地上予想天気図です。
日本付近は冬型の気圧配置となるでしょう。冬型気圧配置で東日本太平洋側は晴れるイメージがありますが、東海道沖の等圧線が膨らんでいる所で、オレンジ色の線で示したラインで関東平野からの北東の風と、濃尾平野からの西よりの風とが収束して雲が発生しやすくなりそうです。11月11日(土)の東日本太平洋側は時折晴れ間があるものの、雲の目立つ空模様となるでしょう。
11月11日(土)9時の850hPa気温予想図を見ると、平地で雪の降る目安の850hPa(上空約1500m)で-6℃以下の寒気が東北や北海道を覆うことがわかります。また、850hPaで0℃の寒気ラインが東日本にまで南下するでしょう。先週末は850hPaで12℃以上の暖気に覆われていましたが、この1週間で10℃以上850hPaの気温が下がり、11日(土)の東日本日本海側は平野部で雨が降り、標高1000m以上では雪が降りそうです。
11月12日(日)9時の地上予想天気図によると、11日(土)の天気図にもあった東海道沖の収束線上に低気圧が発生し、またオレンジ色の点線で示した日本海のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)上にも低気圧が発生する予想です。東海道沖で発生する低気圧の影響を受けて、12日(日)の東日本太平洋側は午前を中心に雲が広がりやすく、すっきりしない空模様になるでしょう。
11月12日(日)9時の850hPa気温予想図では、11日(土)と同様に北陸付近に850hPaで0℃の寒気ラインが予想されています。日本海のJPCZ上で発生する低気圧の影響を受けて、12日(日)の東日本日本海側は平野部で雨が降りやすく、11日(土)と同様に、標高1000m以上では雪が降るでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)