【週末お天気コラム】季節が逆戻り、東日本の太平洋側は秋晴れ
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは12月9日（土）9時の地上予想天気図です。
東・西日本は移動性高気圧に覆われるでしょう。
12月9日（土）9時の850hPa気温予想図を見ると、先週日本の南の海上にあった850hPa（上空約1500m）で0℃以下の寒気ラインが北海道の北にまで北上し、寒気が後退するでしょう。南高北低のとても冬とは思えない気圧配置となり、朝晩は放射冷却が効いて冷え込むものの、日中の最高気温は関東平野部で20℃前後まで上がりそうです。9日（土）の東日本は広く晴天に恵まれて、季節が逆戻りし、秋晴れのような行楽日和となるでしょう。このところ曇天が続いていた東日本の日本海側も晴れるため、貴重な晴天となりそうです。
12月10日（日）9時の地上予想天気図では、北日本で等圧線が縦じまになって、間隔が狭まり、北日本を中心とした冬型の気圧配置となるでしょう。これに伴い、北日本には寒気が流れ込み、平地で雪が降るレベルの850hPaで-6℃の寒気ラインが東北付近に、850hPaで0℃以下の寒気ラインは北陸付近に南下しそうです。この寒気の影響を受けて、10日（日）は東日本の日本海側で雲が広がりやすくなりますが、東日本太平洋側は晴天が続くでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
