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【週末お天気コラム】元旦は晴天予報の太平洋側、初日の出は?

   

気象予報士のふくぴーです。

2023年最後のお天気コラムです。今年もほぼ毎週の更新を読んでいただきありがとうございました。
元旦は初日の出登山に行く方もいらっしゃるかと思いますので、2024年1月1日(月)朝の天気について、天気図を使って見ていきます。

まずは1月1日(月)9時の地上予想天気図です。

お天気コラム 2024年1月1日9時 地上予想天気図 【登山口ナビ】

大晦日に全国的に悪天をもたらす低気圧は日本の東の海上に進み、北・東日本を中心に冬型の気圧配置になるでしょう。

お天気コラム 2024年1月1日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

1月1日(月)9時の850hPa気温予想図では、平地で雪が降るレベルの850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインが北陸付近に南下する予想です。このため、新潟県や福島県会津・中通り、長野県北部、群馬県北部、栃木県北部などの日本海側では1月1日(月)は雪が降り、北西の季節風が強まってふぶき、大雪となるおそれがあります。

お天気コラム 2024年1月1日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

関東南部や山梨県、静岡県など太平洋側の地域を中心に、1月1日(月)朝は晴天になるでしょう。ただ、頭上は晴れる予想ですが、低気圧が東の海上に抜けたばかりで、日本の東の海上には雨雲が予想されるため、初日の出はくっきりと地平線や水平線上からではなく、東の空に残る雲の上からとなりそうです。また、850hPa風・相当温位予想図を見ると、赤い円で囲ったように、伊豆半島付近で北西の風、房総半島付近は北よりの風が予想されています。この2方向からの風が収束する、新島~三宅島~御蔵島を結ぶライン上に雲が発生しやすく、このライン上では比較的陸地に近い所で雲が出るため、初日の出を見に行く場合はこのラインが日の出の方角に重ならないようにするのがいいでしょう。関東地方は広く850hPaで30ノット(15m/s)前後の北よりの風が予想され、風が冷たく感じられるため、カイロや暖かい食べ物を準備するなど、寒さ対策を万全にするのがよさそうです。特に、地形的に南北方向の風が強まりやすい、東京湾周辺では北風の強風に注意が必要です。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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