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【週末お天気コラム】南岸低気圧の通過で関東内陸部は大雪も

   

気象予報士のふくぴーです。

今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。

まずは1月20日(土)9時の地上予想天気図です。

お天気コラム 2024年1月20日9時 地上予想天気図 【登山口ナビ】

西日本に前線がのびています。東シナ海上で前線が折れ曲がっている所に低気圧が発生し、20日(土)~21日(日)にかけて発達しながら本州の南岸を東に進む予想で、関東甲信地方など東日本太平洋側に大雪をもたらす気圧配置パターンの「南岸低気圧」となるでしょう。

お天気コラム 2024年1月20日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

1月20日(土)9時の850hPa気温予想図では、南岸低気圧の際に平地で雪が降る目安の寒気である850hPa(上空約1500m)で-3℃の寒気ラインが関東地方にかかり、850hPaで0℃の寒気ラインは関東の南の海上に予想されています。前線上に発生する低気圧が近づく20日(土)午後から関東で雪や雨が降るでしょう。東京多摩地方など関東甲信の内陸部で20日(土)夜間を中心に雪が降り、大雪となる所がありそうです。中央道で言えば八王子より内陸では積雪となる可能性が高く、雪対策が必要です。東京23区を含む関東南部平野部は、850hPaで0℃を下回るものの、この南岸低気圧の際に平地で雪が降る目安の寒気である850hPaで-3℃よりは高い状態の予想となっています。地表付近の最下層で極端に強い寒気の引き込みがあれば雪の可能性がありますが、最下層では極端に強い寒気の引き込みはなさそうで、現状の高層天気図等で判断すれば雨で経過する可能性が高そうです。ただ、この予想より2℃低く推移すれば東京都心でも雪となるくらいに際どい状況であるため、こまめに最新の予報を確認するなど、予報の変化に注意が必要です。

お天気コラム 2024年1月21日9時 850hPa気温予想図 【登山口ナビ】

1月21日(日)も東日本では南岸低気圧の影響を受けて雪や雨が降り続きますが、1月21日(日)9時の850hPa気温予想図を見ると、低気圧の接近に伴い地表付近では北風が続くものの、上空850hPaでは南から暖気が入る予想で、上空の寒気は後退し、850hPaで0℃の寒気ラインが関東甲信の内陸部で予想される程度になるでしょう。1月20日(土)に雪の降る所も21日(日)はしだいに雨に変わる所が多くなりそうです。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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