【週末お天気コラム】土日とも梅雨前線の影響を受ける週末に
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは6月29日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は、先週末と比べると少し北上し、東・西日本の南岸付近に達しています。
6月29日(土)9時の850hPa(上空約1500m)相当温位予想図では、太平洋高気圧の勢力圏の北で相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が東・西日本付近に解析できます。29日(土)は前線の影響が残る午前ほど雨が降りやすいですが、日中は時折晴れ間が出るでしょう。また、前線に向かって南西から真夏の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となり、午後は山沿いを中心に雷雨となる所がありそうです。
6月30日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は29日(土)と似たような位置にあることがわかります。30日(日)の東日本は、梅雨前線や湿った空気の影響を受けて、雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)