【週末お天気コラム】太平洋側は真夏の陽射し、大気は不安定|登山口の駐車場情報、マイカー登山のことなら登山口ナビ

【週末お天気コラム】太平洋側は真夏の陽射し、大気は不安定

   

気象予報士のふくぴーです。

今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは7月20日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。

お天気コラム 2024年7月20日9時 500hPa高度渦度予想図【登山口ナビ】

太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は日本海まで北上し、7月18日(木)に梅雨明けの発表のあった関東甲信・東海地方は太平洋高気圧の勢力圏内に入る予想です。

お天気コラム 2024年7月20日9時 850hPa相当温位予想図【登山口ナビ】

7月20日(土)9時の850hPa(上空約1500m)相当温位予想図では、太平洋高気圧の勢力圏の北で相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が日本海付近に解析できます。また、梅雨前線に向かって、南から850hPa相当温位345K以上の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。このため、7月20日(土)の東日本は太平洋側を中心に晴れ間が出ますが、雷雲が発生しやすく、雷を伴った激しい雨の降る所がありそうです。通常雷雨のイメージは気温が上がる午後ですが、暖かく湿った空気の流れ込みが強く、山沿いでは午前中から雷雨となる所があるため、注意が必要です。

お天気コラム 2024年7月21日21時 500hPa高度渦度予想図【登山口ナビ】

7月21日(日)21時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、東日本は引き続き太平洋高気圧の勢力圏内となることがわかります。21日(日)の東日本も太平洋側を中心に真夏の日差しが降り注ぎますが、大気の不安定な状態も続くため、雷雨に注意が必要です。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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