【週末お天気コラム】太平洋高気圧の勢力弱まり秋雨前線が南下
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは9月21日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
太平洋高気圧の勢力は先週末と比べると弱まり、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は東・西日本付近に南下する予想です。
9月21日(土)9時の850hPa相当温位予想図では、東北~北陸付近で相当温位の線が混んでいて、夏の空気と秋の空気とを分ける秋雨前線が解析できます。21日(土)の東日本は太平洋側で時折晴れ間が出ますが、雲が広がりやすいでしょう。前線に近い日本海側では雨が降り、大雨に警戒が必要です。
9月22日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は本州の南海上まで南下することがわかります。太平洋高気圧の弱まりに伴い、太平洋高気圧の勢力圏の北縁に位置する秋雨前線も南下して、東・西日本付近にかかるでしょう。また、朝鮮半島付近には気圧の谷も解析でき、前線の活動が活発になりそうです。このため、22日(日)の東日本は広く雨が降り、警報級の大雨となる所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)