【週末お天気コラム】土曜は前線通過で雨、通過後は気温急降下
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは10月19日(土)9時の地上予想天気図です。
寒冷前線が南下して、日本付近を通過するでしょう。このため、10月19日(土)の東日本は日本海側で午前中から傘の出番となりそうです。太平洋側は、午前中は晴れ間が出ますが、前線の通過に伴って午後は雲が広がって、雨が降るでしょう。
10月19日(土)9時の850hPa気温予想図を見ると、東・西日本の上空は850hPa(上空約1500m)で15℃以上の暖かな空気に覆われることがわかります。しかし、10月20日(日)9時の850hPa気温予想図では、19日(土)と比べると大きく気温が下がり、北陸~東北南部付近に850hPaで0℃の寒気ラインが、さらに北海道には850hPaで-6℃以下の寒気の流れ込みが予想されています。この北海道で予想されている850hPaで-6℃の寒気ラインは平地で雪の降る目安となる寒気で、北海道では19日(土)夜~20日(日)に雪の降る所があるでしょう。19日(土)の寒冷前線の通過を境に気温が大きく下がるため、東日本でも北アルプスなど標高の高い山では雪の降る可能性があります。また、19日(土)夜は西高東低の冬型の気圧配置となるため、寒冷前線通過後は北よりの風が一気に強まるでしょう。
そして、10月20日(日)の東日本は、関東北部や甲信を中心に天気が回復して晴れますが、北風の強い状態が続きそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)