【年末お天気コラム】太平洋側は初日の出に期待、要防寒対策|登山口の駐車場情報、マイカー登山のことなら登山口ナビ

【年末お天気コラム】太平洋側は初日の出に期待、要防寒対策

   

気象予報士のふくぴーです。

2024年最後の登山口ナビでのお天気コラムです。今週もほぼ毎週の更新を読んでいただき、ありがとうございました。
1月1日は初日の出登山に行く方もいらっしゃるかと思いますので、2025年1月1日(水)朝の天気について、天気図を使って見ていきます。

まずは1月1日(水)9時の地上予想天気図です。

お天気コラム 2025年1月1日9時 地上予想天気図【登山口ナビ】

低気圧が日本の東の海上に進み、北・東日本を中心に冬型の気圧配置になるでしょう。

お天気コラム 2025年1月1日9時 850hPa気温予想図【登山口ナビ】

1月1日(水)9時の850hPa気温予想図では、平地で雪になる目安となる850hPa(上空約1500m)で-6℃の寒気ラインが本州付近に予想されています。このため、新潟県や福島県会津、群馬県北部、長野県北部などの日本海側では1月1日(水)は雪が降り、北西の季節風が強まってふぶく所があるでしょう。

お天気コラム 2025年1月1日9時 850hPa風・相当温位予想図【登山口ナビ】

関東南部や山梨県、静岡県など太平洋側の地域を中心に、1月1日(水)朝は晴天となるでしょう。1月1日(水)9時の850hPa風・相当温位予想図を見ると、赤い円で囲った伊豆半島方面からの西よりの風と、房総半島方面からの北西の風とが収束するため、緑で示すライン上(三宅島・御蔵島付近から南東方向)に雲が発生しやすくなりそうです。一方、房総半島から南東方向には、850hPa相当温位285Kを下回る山越えの乾いた空気が流れ込むでしょう。この乾いた空気により、房総半島から南東方向は海上でも筋状の雲ができにくく、海上に発生する雲に邪魔されずに水平線上からの初日の出を見るためには、外房の九十九里浜~館山で初日の出を拝むのがおすすめです。また、房総半島から見て北西に位置する高尾山でも綺麗な初日の出を見ることができるでしょう。
2024年1月1日は、850hPaで-6℃の寒気ラインが北陸付近でしたが、2025年1月1日はこの850hPaで-6℃の寒気ラインが関東付近に南下し、冷え込みが強まりそうです。2024年1月1日朝7時の東京都心の気温は8.9℃で、2024年は平年より気温の高い初日の出の朝でしたが、2025年1月1日の東京の最低気温は3℃前後の予想で、2024年より寒い朝になるため、カイロや暖かい食べ物を準備するなど、初日の出を拝む際は寒さ対策を万全にするのがいいでしょう。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 ふくぴー)

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