【週末お天気コラム】本州は続く猛暑、日本海側は雲が広がる
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
8月30日（土）9時の500hPa高度・渦度予想図では、東北から南の地域で、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880m以上の領域に覆われるでしょう。先週末に続いて、関東～九州で500hPa=5940mの太平洋高気圧の一段と強い領域が予想されています。
8月30日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいて、夏と秋との空気を分ける前線が太平洋高気圧の北縁付近の日本海～東北付近に解析できます。このため、8月30日（土）の東日本は前線に近い新潟県など日本海側で雲が広がり、傘の出番となるでしょう。一方、太平洋高気圧に覆われる太平洋側は晴天となりそうです。東京都心など関東平野部で最高気温は35℃を超え、8月末とは思えない猛暑となるでしょう。特に、関東内陸部では40℃に迫る暑さとなりそうです。また、前線の南側では暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になるため、山沿いでは雷雨となる所があるでしょう。
8月31日（日）21時の500hPa高度・渦度予想図では、8月30日（土）に続いて、東北から南の地域で、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880m以上の領域に覆われるでしょう。8月31日（日）の東日本も晴れて猛暑が続き、関東平野部では広く最高気温は35℃を上回り、関東内陸部では40℃に迫る所がありそうです。また、31日（日）も山沿いでは雷雨に注意が必要です。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
