【週末お天気コラム】南岸低気圧の通過、土曜夜は山では雪に
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
12月13日（土）9時の地上予想天気図を見ると、東日本は高気圧に覆われることがわかります。一方で、沖縄付近には低気圧が予想され、この低気圧は12月13日（土）夜から12月14日（日）午前にかけて本州の南岸を北東へ進むでしょう。このため、12月13日（土）の東日本は、日中は晴れますが、南から雲が広がり、夜は傘の出番となりそうです。
12月13日（土）21時の850hPa（上空約1500m）気温予想図では、南岸低気圧の際に関東平野部で雪の降る目安となる850hPaで-3℃以下の寒気が関東北部より北を、標高の高い峠道で雪の降る目安となる850hPaで0℃以下の寒気が関東以北を覆う予想になっています。地上付近の気温は12月13日（土）夜間に3℃前後まで下がりますが、850hPaでは南よりの風が吹いて、低気圧の接近とともに12月14日（日）朝にかけて850hPaの気温は上がっていく予想のため、関東平野部では12月13日（土）夜は雨主体の降水となりそうです。
本州南岸を進む低気圧の影響で、12月13日（土）夜～12月14日（日）午前の東日本は平野部では雨、標高の高い所では雪が降るでしょう。低気圧の通過後は西高東低の冬型の気圧配置に移行するため、12月14日（日）午後は東日本太平洋側で天気が回復して晴れますが、東日本の日本海側は雨や雪が続き、12月14日（日）夜は日本海側平野部でも雪に変わりそうです。また、しだいに北西の季節風が強まり、ふぶく所があるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
