お盆休み前半、迷走中の台風10号の影響は?
2019/08/11
気象予報士の福ちゃんです。
明日からお盆休み、11日の山の日は登山を検討されている方も多いのではないでしょうか。
気になる今週末の天気についてまずは500hPa高度・渦度予想図からチェックしていきます。
8月10日(土)午前9時の予想図です。
太平洋高気圧の勢力目安である500hPa高度5,880mの赤線は日本上空に少し残されているのみ、変わって日本の南海上には緑線で囲った台風10号が進んできます。
8月11日(日)午後9時の予想図でも、台風がゆっくりながらも日本列島に近づいてくることがわかります。
3連休前半は台風10号による影響は限定的ではありますが、山沿いでは不安定な天気となりやすく、先週末同様午後の急な雷雨には引き続き注意が必要な状況です。3連休後半になると次第に山では台風の影響を受けて風も強まってくる可能性があります。
台風10号の動きですが、日本の南海上で台風を押し流す上空の風が弱く、ゆっくりとした動き、比較的長期に停滞し迷走することが想定されます。アメリカやヨーロッパなどの予測のブレ幅も依然大きい状態、どこに向かっていくかは今後も大きく変わることが予想されますので、台風情報は最新のものをチェックしてから出かけるようにしてください。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 福ちゃん)