連休中は台風の動向と活発化する秋雨前線に注意!|登山口の駐車場情報、マイカー登山のことなら登山口ナビ

連休中は台風の動向と活発化する秋雨前線に注意!

   

気象予報士の福ちゃんです。

山では徐々に紅葉シーズンを迎えつつありますが、気になる今週末の天気についてまずは500hPa高度・渦度予想図を使って見ていきます。

9月21日(土)午前9時の予想図です

2019年9月21日の500hPa高度・渦度図【登山口ナビ】

3連休の天気の主役は太平洋高気圧の縁を回るように進んでいく、緑の円で囲った台風17号です。
21日の9時の段階では沖縄付近に中心があり、日本列島からは離れているようにも見えますが、850hPa相当温位図を見ると、相当温位線の集中した領域で秋雨前線に相当する紫のラインが先週とほぼ同様に四国沖~東海道沖~関東南岸に予想されています。

2019年9月21日の850hPa相当温位予想図【登山口ナビ】

先週と異なる点は、日本の南海上に台風が存在することで南からの暖かく湿った空気の流れ込みが強く、秋雨前線が活発化しており、西~東日本広い範囲で大雨が予想されていることです。

気象庁の予想天気図でも、秋雨前線と台風17号が日本の南海上に描かれています。

2019年9月21日の予想天気図【登山口ナビ】

22日(日)9時になると、台風17号は太平洋高気圧の縁を回るように北上して九州の西の海上に達し、さらに荒れた天気が予想されます。

2019年9月21日の500hPa高度・渦度図【登山口ナビ】

今回の台風の特徴は発生当初から大型で、コンパクトで急に雨風が強まった2週間前の台風15号と比べると広い範囲で雨・風が強まり、台風に近い西日本は当然のことながら、台風から離れている東日本でも急な風の強まりに注意が必要です。また、台風15号は太平洋高気圧の中を割って入るように北上したため、秋雨前線を伴っていませんでしたが、今回は台風の北側に東西に秋雨前線が広がっており、接近前から広い範囲で天気が崩れることが想定されます。
23日(月)に台風が日本海へ抜けた後も山では南風が強く、この3連休に登山へ行く場合は台風の動向に細心の注意を払ってください。

なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。

 気象庁 最新天気図(外部リンク)
 気象庁 最新天気予報(外部リンク)

※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。

(執筆:気象予報士 福ちゃん)

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