【週末お天気コラム】太平洋側は高気圧で寒気が南下できず晴天
気象予報士の福ちゃんです。
寒暖の差が大きい日が続いていますが、今週末の天気について、12月14日(土)午前9時の500hPa高度・渦度予想図を使って見ていきます。
日本の南海上では500hPa高度=5,880mラインの太平洋高気圧が強まり、沖縄付近まで太平洋高気圧に覆われ、この時期の最高気温の平年値が21℃の那覇でも最高気温25℃を超える夏日となる予想で、12月としては異例の強さとなっています。
日本海に上空の気圧の谷が進んできますが、太平洋高気圧に押されて関東地方までは南下せず、この気圧の谷の影響を受けるのは北陸より北が中心となります。
先週の500hPa高度・渦度予想図と比較すると、太平洋高気圧の強さが一目瞭然です。
関東・中部地方の山域では、土曜日の日本海側を中心に天気が崩れますが、八ヶ岳より南の太平洋側では天気の崩れはなく、晴れる予想です。また、日曜日は日本海の気圧の谷が東海上に抜けるため、日本海側含めて全般的に天気回復する見込みです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 福ちゃん)