【週末お天気コラム】3連休は日曜午前までが狙い目
気象予報士のふくぴーです。
寒冷前線が日本列島を通過して季節が進み、10月6日(木)には岩手山、八甲田山、岩木山、斜里岳、立山にて初冠雪を観測しました。今週末はスポーツの日を含む3連休の天気について、高層天気図を使って見ていきます。
10月8日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
7日(金)に広い範囲で雨をもたらした上空の気圧の谷は、8日(土)朝に北日本付近に達する予想です。
850hPa相当温位予想図を見ると、上空の気圧の谷に対応して、10月7日(金)21時に日本海に低気圧性の風の循環が解析できます。この低気圧は不明瞭になりながらも8日(土)にかけて東へ進むでしょう。また、北陸では冷たい北風が吹き付けるため、東日本の日本海側は低気圧通過後もすっきりしない天気が続き、日本海側の山では雨が降りそうです。さらに、北アルプスの立山で初冠雪を観測するような寒気が流れ込んでおり、標高3000mを超えるような山では雨ではなく雪の降る所があるでしょう。太平洋側ほど天気の崩れは小さいものの、南アルプスなど太平洋に近い山沿いでもにわか雨となる時間帯があり、空模様の変化に注意が必要です。
10月9日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、中国大陸からは早くも次の気圧の谷が近づいてくる予想です。9日(日)は西から天気が下り坂となり、10日(月)は広い範囲で雨が降るでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)