【週末お天気コラム】今週末は変わりやすい天気に注意
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは12月10日（土）9時の500hPa高度・渦度予想図です。
中国大陸には上空の気圧の谷があり、西から天気は下り坂となるでしょう。
12月10日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線の混んでいる所が日本海、西日本太平洋側、沖縄付近の3か所あり、それぞれに前線が解析できます。この影響で、東北日本海側や北陸では落雷や突風、ひょう、急な強い雨に注意が必要です。また、上空の気圧の谷の接近と重なり、西日本太平洋側の前線周辺でも、前線の活動が活発になり、雲が発生しやすいでしょう。関東や東海は、12月10日（土）昼前後は晴れて行楽日和となりますが、夕方以降は雲が広がり、雨の降る所がありそうです。
12月11日（日）9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、上空の気圧の谷が日本付近に進んできます。しだいに西高東低の冬型の気圧配置に移行するでしょう。日本海側で天気が崩れるほか、この気圧の谷の影響を受けて、太平洋側は日中時折晴れ間が出るものの、変わりやすい天気になりそうです。
12月11日（日）9時の850hPa気温予想図を見ると、850hPa（上空約1500m）で-6℃の平地で雪になる目安の寒気ラインが東北北部にかかっています。北海道や東北北部では、平野部で雪が降るでしょう。また、850hPaで0℃の気温のラインが東・西日本の太平洋側にかかり、午後はさらに南下する予想です。12月11日（日）夕方は、富士五湖や箱根など、関東甲信の比較的太平洋に近い所でも、雪の降る可能性があります。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
※12月16日(金)は休載の予定です。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
