【週末お天気コラム】東日本の山沿いは昼前から雷雨の可能性
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは8月19日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880m以上の領域は、本州をすっぽりと覆い、平野部では最高気温35℃を超える所があり、真夏の暑さとなるでしょう。
8月19日(土)9時の850hPa相当温位予想図を見ると、台風7号が残していった高温多湿な空気が残り、850hPa相当温位=345K以上の暖かく湿った空気が東北以南を覆うことがわかります。この影響で、大気の状態が不安定となるでしょう。19日(土)の東日本は晴れ間が出ますが、山沿いでは入道雲の発生が目立ち、昼前から激しい雷雨となる所があるでしょう。
8月20日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図では、19日(土)に続いて、本州は500hPa=5880m以上の太平洋高気圧の勢力圏に入るでしょう。平野部では晴れ間が出て猛暑となりますが、山沿いで大気の不安定な状態が続くため、午前中の早い時間帯から積乱雲が発生しそうです。20日(日)も19日(土)同様に、東日本の山沿いは昼前から激しい雷雨に注意が必要です。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)