八ヶ岳・天狗岳(西尾根~黒百合平周回) 登山口コースガイド
2019/02/19
八ヶ岳の中央部に位置する天狗岳(西天狗/2645.8m)を、唐沢鉱泉から西尾根で登り黒百合平へ下りて周回するコースガイドです。苔むした樹林帯、展望台からの3アルプスの眺望、岩稜帯とコースの変化が楽しめ、登山口で温泉に浸れることから人気のルートです。
【標準コースタイム:登り2時間50分 / 下り2時間45分】
唐沢鉱泉前の天狗岳登山口駐車場へは八ヶ岳エコーラインから三井の森別荘地を通り抜け、桜平との道を分けて未舗装の林道を終点まで進みます。道幅があり比較的走りやすい道ですが、シーズンの土日は駐車場が満車となり路駐の車の列が下まで続きます。
唐沢鉱泉は日帰り入浴も可能で4月中旬から1月中旬まで営業しています(16時まで)。
西尾根の登山口は鉱泉のフロントを少し過ぎた右手にあるしゃくなげ橋を渡ります。
小沢を横断してしばらくは苔むした樹林帯の単調な登りが続きます。
1時間ほどで稜線のコースに合流します。
稜線上もしばらくは樹林帯の登りが続きます。
分岐から50分ほど、道脇にシャクナゲが見られるようになると開けた岩場の第一展望台です。
南八ヶ岳の主峰、南アルプスの白峰三山、中央アルプス、北アルプスの穂高岳から槍ヶ岳、立山、白馬岳などの山々が見渡せます。
シャクナゲとハイマツの道を少し進むと再び樹林帯となります。
しばらく緩やかな道が続き、途中の第二展望台からは西天狗や箕冠山が目の前に見えます。
第二展望台から鞍部へ下り、登り返しになるとすぐに岩が転がる急登となります。
見晴しが開け、先ほどの第二展望台のピークも見渡せます。
第一展望台から1時間ほどで西天狗の山頂です。
ハイマツの広がる山頂は主に南~西側の展望が開け、山頂標の後ろには横岳・赤岳・阿弥陀岳が並びます。
双耳峰の東天狗へはガレた急坂を鞍部へと下ります。
右手には根石岳と奥に硫黄岳の爆裂火口壁を見ることができます。
緩く登り返すと20分ほどで縦走路上にある東天狗のピーク(2646.3m)です。
中山峠・黒百合平方面へはガレた急坂となります。
天狗の鼻(岩塔)を左から巻くと右手には奥秩父の山々が見渡せます。
中山峠との分岐を黒百合平方面へと進みます。
見晴らしの良いガレた道が続きます。
下ったところは天狗の奥庭と呼ばれる岩が積み重なる場所です。
西天狗と天狗の鼻がよく見渡せます。
ガレた歩きづらい道が続き、スリバチ池を回り込むように進みます。
池越しに東西の天狗岳を望みます。
池の北側から急坂を下るとすぐに黒百合平に建つ黒百合ヒュッテが眼下に見えてきます。
東天狗より1時間ほどで黒百合平です。
黒百合ヒュッテは売店や喫茶も営業しています(8時00分~16時00分)。
黒百合平からは傾斜が緩やかになりますが、沢沿いの岩が転がる歩きづらい道が続きます。
45分ほど下ると渋の湯方面のパノラマコースとの分岐点です。
シラビソ林と苔むした道をさらに下ります。
やがて沢を跨ぐ橋を渡り、林道を進むとすぐに唐沢鉱泉の源泉脇を通り駐車場に戻ります。
唐沢鉱泉の建物裏手(正面左手から渋の湯への登山道を入る)には光苔の群生地があり、木の根元の空洞を光が射し込む時間帯に覗くと反射する様子を見ることができます。
◆八ヶ岳・天狗岳(西尾根~黒百合平周回)の登山口駐車場情報
唐沢鉱泉
◆登山口周辺の日帰り温泉
唐沢鉱泉
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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