戸隠山(奥社~九頭龍山~牧場) 登山口コースガイド
二百名山の一つで北信五岳の一つでもある戸隠山(1904m)を、戸隠キャンプ場前の駐車場から戸隠奥社を経て九頭龍山を縦走し、戸隠牧場へ下るコースガイドです。蟻の戸渡や剣の刃渡などのナイフリッジ通過や鎖場も多い中級者向け以上のルートです。
【標準コースタイム:登り3時間40分 / 下り3時間35分】
戸隠牧場の入口にある高妻山登山者用駐車場、もしくは有料の戸隠神社奥社入口駐車場を利用します。
駐車場反対側にあるトイレの脇からさかさ川歩道を進みます。
木道や木橋など整備されていますが、途中で2回ほど案内板のない分岐を右へ曲がります。
30分ほどで戸隠神社奥社の鳥居前に至り、長い直線が続く表参道を奥へと進みます。
20分ほどでささやき小径と交差して随神門をくぐります。
さらに奥社へと続く杉並木を進みます。
参道脇に祠や石像を見ながら進むと、やがて石の階段の登りとなります。
随神門から20分ほどで九頭龍社と奥に戸隠神社奥社の拝殿があります。
戸隠山の登山口は社務所の脇にあります。
すぐに急登が続き、やがて頭上に岩壁が迫って見えるようになります。
オーバーハングした五十間長屋の岩壁基部を左へと進みます。
眼下の展望を見ながら岩壁を回りこむと百間長屋です。
片桐門状のオーバーハングした岩の下には地蔵が祀られています。
しばらく進むと西窟の祠があり、頭上には垂直に近いが鎖があり登ることも可能です。
西窟を過ぎると本格的な鎖場が続くようになります。
西窟の先の鎖場を登ると左手に天狗の露地と呼ばれるスリリングな展望台があります。
スタート地点の鏡池や本院岳・西岳の稜線がよく見渡せます。
続いて中間にトラバースを挟む鎖場です。
さらに西側の稜線の見晴らしが良い鎖場や足場の悪いトラバースの鎖場と続きます。
蟻の戸渡直下には視界が開けた胸突岩の長い鎖場あがあります。
胸突岩の長い鎖場を登りきると、蟻の戸渡(塔渡)と呼ばれるナイフリッジが見えてきます。
両側が切れ落ちた幅50㎝ほどの岩稜の上を20mほど進みます。
蟻の戸渡には右手側に巻き道が設けられていますが、足場が悪い急峻なトラバースとなっています。
続けて剣の刃渡りと呼ばれる5mほどのナイフリッジです。
幅が細く傾斜がついていますが、左下の足場を利用して通過します。
ナイフリッジを越えてひと登りすると、奥社から2時間20分ほどで西岳コースと分岐する稜線上の八方睨(1900m)です。
足元には先のナイフリッジと鏡池、飯縄山の背後に奥志賀や浅間連峰、八ヶ岳連峰から北アルプス、高妻山などが見渡せます。
八方睨から稜線上の緩やかなアップダウンを進むと戸隠山の山頂標があります。
九頭龍山に向かって稜線上のアップダウンを繰り返します。
稜線上は右側が切れ落ちている箇所もあるため注意が必要です。
大絶壁を過ぎて北アルプスを再び望むと、八方睨から50分ほどで狭い九頭龍山の山頂です。
九頭龍山を過ぎて屏風岩の登り返しには鎖場の急登があります。
急登を越えると高妻山を眼前に下り基調となります。
九頭龍山から1時間ほどで高妻山方面との分岐点となる一不動避難小屋です。
分岐を牧場方面へ下るとすぐに沢状の道となり、氷清水の水場があります。
氷清水を過ぎると不動滝の上部で登山道は帯岩のトラバースの鎖場を通過します。
帯岩からは眼下に不動滝を見ることができます。
続いて滑滝の脇の一枚岩を鎖で通過します。
沢沿いに複数回渡りながら下っていきます。
平らかとなり大洞沢を渡渉すると牧柵があります。
さらに牧草地を進むと一不動避難小屋から1時間30分ほどで牧場内へと入ります。
二つ目の牧柵から牧場の右側の舗装路を進みます。
牧場事務所や食事処、キャンプ場などを過ぎて25分ほどで牧場入口の駐車場まで戻ります。
◆戸隠山(奥社~九頭龍山~牧場)の登山口駐車場情報
戸隠キャンプ場前
戸隠奥社入口駐車場
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