【週末お天気コラム】今週末は冬晴れの登山日和
気象予報士の福ちゃんです。
いよいよ年末を迎え、今年最後となる今週末の天気について、12月28日(土)午前9時の500hPa高度・渦度予想図を使って見ていきます。
28日(土)午前9時の時点で上空の気圧の谷はすでに日本の東海上に抜けている状態で、次の気圧の谷が西から近づいてくる気配はなく、天気は回復傾向にあると言えます。
気象庁の予想天気図でも28日(土)午前9時の段階で北日本を中心に等圧線が縦縞に混んでおり西高東低の冬型の気圧配置となっていますが、西からは次の高気圧が近づいてくるため、それも次第に一旦緩む傾向にあります。太平洋側の山域は土曜・日曜ともに冬晴れで登山には問題のない天気となる予想です。
850hPa(上空約1,500m)の気温はこの西高東低の冬型の気圧配置に対応してきた日本中心にかなり低く、平野部でも雪の降る目安である850hPa/-6℃のラインが関東南部まで南下、太平洋側は晴天予想のため雪が降ることはありませんが、日本海側は28日(土)は平野部含めて雪が降る予想です。日本海側も29日(日)は冬型の気圧配置が緩むため、日曜日は一時的に天気が回復する見込みです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 福ちゃん)