【週末お天気コラム】前線や気圧の谷の影響で雨中心の週末
2022/09/02
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、高層天気図を使って見ていきます。
8月27日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
日本海には上空の気圧の谷があり、この影響で、気圧の谷の前面にあたる東・北日本を中心に天気が崩れ、くもりや雨の天気となる所が多いでしょう。
850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の線が混んでいる=気団の境目である前線が3本解析できます。一番東に位置する前線は8月27日(土)9時の時点で関東の東の海上にありますが、すぐに西から次の前線が近づいてきます。27日(土)朝の時点で前線の合間に入って晴れ間が出ていたとしても、次の前線が通過するタイミングですぐに雨が降って、雷雨となる所があり、変化の大きな天気となりそうです。
8月28日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、気圧の谷は27日(土)と比べれば東へ進みますが、まだ日本海にあります。西から秋の空気を持った移動性高気圧に覆われ、西日本ではカラッとした晴天になりますが、東・北日本では気圧の谷や前線の影響が残って、くもりや雨の、天気の悪い状態が続きそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)