【週末お天気コラム】日曜は今秋最後の小春日和
気象予報士のふくぴーです。
11月19日(土)に東京でイチョウ黄葉が観測されました。関東平野部でも木々が色づいている所が多くなっています。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは11月26日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
沿海州や朝鮮半島に気圧の谷があり、気圧の谷の前面にあたる日本列島では天気が崩れるでしょう。
11月26日(土)9時の地上予想天気図を見ると、上空の気圧の谷に対応して、低気圧が発達しながらサハリン付近に進む予想です。低気圧からは寒冷前線がのびており、寒冷前線の通過するタイミングで、西・東日本の日本海側や北日本で雷を伴った強い雨が降るでしょう。また、北海道では低気圧に向かって吹く南または南西の風が強まり、暴風となるおそれがあります。さらに、日本の南の海上にも前線を伴った別の低気圧があり、この影響で、西・東日本の太平洋側は雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。
11月27日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、上空の気圧の谷は東に進んで、北海道付近に達するでしょう。北・東日本の日本海側は雲が広がり、雨や雪の降る所がありますが、東日本太平洋側や西日本では、晴れて行楽日和となりそうです。この先11月30日(水)頃にかけて平年より気温の高い日が続きますが、12月1日(木)以降は中国大陸から寒気が南下して、一気に気温が下がり、冬の寒さとなる予想です。秋の過ごしやすい陽気での週末は11月27日(日)が最後となるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)