【週末お天気コラム】梅雨前線は山陰～北陸へ、日曜は猛暑
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは7月6日（土）9時の500hPa高度・渦度予想図です。
太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は、西日本を中心に先週末と比べて少し北上し、西日本が太平洋高気圧の圏内に入る予想です。
7月6日（土）9時の850hPa（上空約1500m）相当温位予想図では、太平洋高気圧の勢力圏の北で相当温位の線が混んでいて、空気の境目である梅雨前線が山陰～北陸付近に解析できます。6日（土）の東日本は、日本海側を中心にくもりや雨の天気となるでしょう。梅雨前線の南では、850hPa相当温位が345Kを上回る暖かく湿った空気が流れ込んで、関東～中国・四国の太平洋側を覆うため、かなり蒸し暑く感じられそうです。また、この高温多湿な空気の影響で大気の状態が不安定となり、6日（土）の東日本太平洋側は、時折晴れ間が出るものの、雷雨に注意が必要です。
7月7日（日）9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、太平洋高気圧の勢力圏の目安となる500hPa=5880mの等高度線は6日（土）より少し北上し、太平洋高気圧が強まることがわかります。7日（日）の東日本は日本海側を中心に雲が広がりやすいですが、太平洋側は晴れ間が出て、関東平野部では最高気温が35℃前後まで上がり、猛烈な暑さとなるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
