【週末お天気コラム】土曜は標高の高い山では雪の可能性も
気象予報士のふくぴーです。
今週は11月3日（木）に稚内で初雪を観測し、北海道では平地でも雪の降る寒さになっています。
今週末の天気について、高層天気図を使って見ていきます。
まずは11月5日（土）9時の500hPa高度・渦度天気図です。
11月5日（土）9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、日本付近には気圧の谷があることがわかります。
11月5日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、関東では北西の風と南からの風がぶつかり、気圧の谷の影響も受けて、ライン上に雲が発生しやすく、すっきりしない天気となるでしょう。また、西高東低の冬型の気圧配置となるため、北～西日本の日本海側も雲に覆われ、雨や雪が降りそうです。
11月5日（土）9時の850hPa気温予想図を見ると、青線で示した上空約1500mに相当する850hPaの気温の-6℃以下の寒気が北海道を覆っています。この850hPaの気温-6℃が平地で雪の降る目安となるため、北海道では雪が降り、旭川や札幌で今週末は初雪となりそうです。また、水色で示した850hPaの気温0℃線が北陸にかかり、東日本の標高約1500m以上の高い山では雪の降る所があるでしょう。
11月6日（日）9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、気圧の谷は東へ移動し、西から高気圧に覆われる予想です。北～西日本の日本海側では雲に覆われ、雨や雪の降る天気となりますが、11月6日（日）は太平洋側を中心に晴天に恵まれ、行楽日和となるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
