鋸山(車力道/アドベンチャーコース)登山口コースガイド
2025/06/28
石切場の遺構が数多く見られる鋸山(329m)を、浜金谷駅側から車力道を経て途中で分岐する通称アドベンチャーコースで登り、関東自然歩道経由で下るコースガイドです。踏み跡も多く急斜面にはロープもかけられていますが、短いながら一部に岩の登攀があり中級者以上向けのバリエーションルートです。
【標準コースタイム:登り1時間35分 / 下り1時間5分(関東ふれあいの道)】

浜金谷駅から住宅街の狭い路地を進むとJR内房線の線路をくぐった先で車力道と関東ふれあいの道の分岐があります。


左の車道を進んで富津館山道路の橋脚をくぐり、再びボックスカルバートで高速をくぐる手前に車力道の登山口分岐があります。


広場を過ぎてかつて切り出した石を運んだ石敷きの道を進みます。
やがて階段の道となり、石のストックヤード跡の先に猫丁場(石切場跡)の分岐があります。



登山口から45分ほど、分岐から階段の続く道を100mほど進むと壁面に猫が彫られた猫丁場です。
北側の展望が開け、近年に整備されたハート形にくりぬかれた窓も見ることができます。



本道に戻ると程なく、階段の途中左手にアドベンチャーコースの入口があります。



やや踏み跡の薄い樹林を抜けるとくりぬかれた岩をくぐります。
規模の大きい石切場の脇を通り、回廊状の切通しを進みます。



回廊を抜けると補助ロープのかかる急斜面を登ります。
平場に出た後、コース上で最も難関となる岩場を登攀します。


再び石切場の跡を通り、階段が切られた岩の急斜面に取り付きます。
稜線上まで急登が続きます。



稜線に出ると一般ルートと並行するようにしばらく進みます。
猫丁場から50分ほどで鋸山の狭い山頂です。




展望台方面へ進むと電波塔の脇を過ぎて階段付の斜面を下ります。
鞍部から登り返して小ピークを越えると展望台の分岐があります。



分岐からすぐの展望台からは南房総や東京湾を見渡せ、三浦半島の奥に富士山を見ることができます。



展望台からは急な階段を下り、途中には吹抜洞窟と呼ばれる石切場跡を間近に見ることができます。



鋸山の山頂から25分ほどで車力道と関東ふれあいの道の分岐です。
岩舞台のある関東ふれあいの道へ進むと、切通し跡を経て観音洞窟と呼ばれる石切場があります。



程なく岩舞台と呼ばれるコース中で最大規模の石切場跡の分岐があります。
岩舞台には錆びた機械などがそのまま残されています。



岩舞台からわずかに下ると日本寺・ロープウェー山頂駅方面の分岐があります。
関東ふれあいの道は狭い尾根を下り、開けたところからは富士山を見ることができます。



鞍部から短い階段を登りあじさい広場のトイレ脇を過ぎると観月台です。
観月台から長い階段を下ると車力道の分岐から40分ほどで登山口に戻ります。




(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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