黒河内岳(笹山ダイレクト尾根)登山口コースガイド
南アルプスの白根南嶺の黒河内岳(笹山北峰/2733m)を、奈良田から笹山ダイレクト尾根で登るコースガイドです。標高差が大きく急登が続く尾根上は展望が開ける箇所は少ないものの、北峰の山頂からは360度の大展望が開けています。
【標準コースタイム:登り6時間45分 / 下り4時間35分】
奈良田湖の西山ダム近くにある奈良田第一駐車場を利用します。
駐車場から奈良田バス停方面すぐに架かる塩見橋を渡ります。
吊橋を渡り八幡社公園を前に左の湖畔沿いの車道を進みます。
白河内を渡り奈良田第三発電所前を右に進むと未舗装路の終点に登山口があります。
すぐに植林帯の急斜面に取り付き、手すりの設けられた巡視道を折り返しながら登ります。
取水口方面の分岐を直進し、水力発電の導水管を見ながら登り上げると1時間ほどで発電所の最上部に出ます。
発電所からすぐに索道跡の脇を通り、尾根筋を登り上げていきます。
アセビのトンネル状の群生を抜けて露岩の脇を過ぎると、発電所上部から1時間ほどで北側の尾根との合流点に至ります。
合流点からしばらくはなだらかな傾斜が続き、痩せ尾根を通過します。
ブナの大木の横を過ぎて再び傾斜が増してきます。
尾根の合流点から50分ほどで1603mの小さなピークを越えるとすぐに水場の分岐があります。
肩に向かって登り進むと苔むした林床を過ぎて指導標のある屈曲点を通過します。
なだらかな区間をはさんで再び急登が続きます。
ワイヤーロープの残骸を過ぎると水場の分岐から1時間ほどで1932mの肩に出ます。
さらに急斜面の登りが続きます。
露岩の脇を過ぎて崩落斜面の上部に出ると北側の視界が開け、尾根越しに北岳や鳳凰山、奥秩父の山々を見ることができます。
崩落斜面から程なく標高2256mのプレートがあります。
なだらかな斜面となり、1932mの肩から1時間15分ほどで平場の右手に窪地があります。
しばらく窪地の右側の高みを沿うように進み、平坦地を過ぎて斜面に取り付くと大きな岩脇を通過します。
密林の急登を経て窪地から1時間ほどの2560mの小ピークで前方に笹山の南峰が見えてきます。
樹林の隙間からは稜線の奥に荒川岳なども覗きます。
さらにひと登りするとシャクナゲやハイマツが見られるようになり、転付峠方面の分岐があります。
2560mピークから40分ほど、分岐からすぐに笹山南峰の山頂です。
南峰の山頂は樹林に囲まれますが、山頂の直前からは富士山を見ることができます。
緩やかに鞍部へ下り、わずかに登り返すと北峰の山頂です。
塩見岳や荒川岳を目の前に、白根三山や奥に中央アルプス、奥秩父や南峰越しに富士山などを一望できます。
◆黒河内岳(笹山ダイレクト尾根)の登山口駐車場情報
奈良田湖
奈良田
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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