【週末お天気コラム】前線と気圧の谷の影響で雲が広がりやすく
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、天気図を使って見ていきます。
まずは6月15日(土)9時の地上予想天気図です。
日本の南の海上に梅雨前線が停滞する予想です。
6月15日(土)9時の850hPa(上空約1500m)相当温位予想図では、関東の南の海上で相当温位の線が混んでいて、空気の境目である前線が解析できます。この前線の南では、850hPa相当温位が345Kを上回る真夏の高温多湿な空気に支配されており、この前線が梅雨前線に相当すると考えられ、ゆっくりと北上する傾向にあります。6月15日(土)の東日本は前線から遠い日本海側では晴れ間が出ますが、太平洋側を中心に雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。
6月16日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、日本海付近に気圧の谷があることがわかります。日本の南の海上にある梅雨前線がゆっくりと北上傾向にあることに加え、この気圧の谷の影響を受けるため、6月16日(日)の東日本はくもりや雨の天気となるでしょう。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)