和名倉山(三ノ瀬~東仙波) 登山口コースガイド
2021/06/09
二百名山の一つで白石山とも呼ばれる奥秩父の和名倉山(2036m)を、山梨県側の登山口となる三ノ瀬から七ツ石尾根を登り、西仙波(前仙波)・東仙波(奥仙波)と縦走するコースです。コースタイムは長いものの以前に比べて踏み跡がはっきりしており、特に難所もないため雲取山に比べて静かな登山が楽しめます。
【標準コースタイム:登り5時間35分 / 下り4時間35分】
国道411号線(青梅街道)沿いのおいらん淵付近より一ノ瀬林道へ進み、三ノ瀬にある民宿みはらしの有料駐車場に車を停めます。民宿の50m手前から分岐する将監峠への簡易林道が登山口となります。
林道沿いの最後の建物を過ぎた先に車両通行規制ゲートがあります。
(その手前の路肩に2台ほど停められる余地があります)
洗い越しを過ぎた先で牛王院平へ登る七ツ石尾根の登山道が分岐します。
よく刈り込まれ整備された笹原の歩きやすい登り坂が続きます。
やがてカラマツ林帯となり、傾斜が急になってきます。
しばらく急登が続きますが、右手に巡視道を分けると傾斜が緩やかになります。
すぐに別の巡視道と交差すると疎林で視界が開けた牛王院平に至り、富士山の頭や乾徳山の奥に南アルプスなども見ることができます。
鹿柵沿いの道を進むと登山道入口から2時間ほどで将監峠からの道と合流し、さらに10分ほどで唐松尾山との分岐となるです。
山ノ神土から先、和名倉山方面はしばらく笹藪の道となりますが、踏み跡分の刈り払いはされています。
御殿岩の東面を巻き、稜線に出ると視界が開けます。
竜喰山の右手に再び富士山を見ることができます。
リンノ峰や手前の小ピークは左手の巻き道を進みます。
しばらくアップダウンの少ないなだらかな道を進むと、シャクナゲのトンネル状の登り坂となり西仙波(前仙波)の山頂に至ります。
西仙波の山頂を緩やかに下り、再び登りに転じると東仙波手前のピークの岩稜で視界が開けます。
富士山をはじめ雲取山や飛龍山、唐松尾山・笠取山の稜線、甲武信ヶ岳や国師ヶ岳など奥秩父の主峰を見晴らすことができます。
山ノ神土から1時間30分ほど、中間ピークとの鞍部から登り返せば東仙波の山頂です。
西仙波から笠取山までの稜線を見渡すことができます。
東仙波で北向きに進路を変え、広い稜線の小ピークを越えるとガレた急坂の下りとなります。
ガレ場からは吹上ノ頭の奥に和名倉山を見ることができ、以降は和名倉山の山頂まで樹林帯となるため雄大な展望は見納めとなります。
ガレ場を下ると所々にワイヤーの残置された平坦な道が続きます。
吹上ノ頭を巻いた先で樹林が一部開けたところからは甲斐駒ヶ岳のピークが見えます。
ダケカンバなど雰囲気の良い樹林帯の道を1時間20分ほど進むと川又分岐です。
分岐から登り坂となり、15分ほどで秩父湖からの登山道と合流する二瀬分岐に出ます。
分岐から再び平坦な道を東へ進むと千代蔵休ン場の若木帯を過ぎ、山頂手前で指導標に従い北へ進路を変えます。
一部踏み跡が薄い(下山時に注意)緩斜面を経て、倒木帯の中を進むと二瀬分岐から20分ほどで和名倉山の山頂です。
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