蓼科山(大河原峠~天祥寺原周回) 登山口コースガイド
2023/09/10
八ヶ岳北端にあり広い山頂からの展望が雄大な蓼科山(2530.3m)を、蓼科スカイラインの最高地点となる大河原峠(2090m)から前掛山・将軍平を経て登るコースガイドです。コースタイムは七合目登山口よりわずかに長くなるものの標高差が比較的少なく、天祥寺原との周回ルートをとることも可能です。
【標準コースタイム:登り2時間20分 / 下り1時間40分(天祥寺原経由は2時間50分)】
諏訪より白樺湖の奥にある白樺高原(白樺牧場下)を経て蓼科スカイラインを進みます。
七合目登山口の先までは片側一車線の走りやすい道、そこから峠までの林道区間も舗装路が続き、峠には季節営業のカフェADAMOやトイレが設置されています。
(佐久側の区間も大部分は片側一車線の走りやすい道が続きます)
蓼科山方面の登山口は、予約営業となっている大河原ヒュッテの奥にあります。
天祥寺原方面と分岐し、すぐに笹と樹林に囲まれた登山道となります。
前掛山へは石の転がる歩きづらい急登が続きます。
標高が上がるにつれて林床は笹から苔へと変化します。
傾斜が緩やかになり、小規模な縞枯れの枯木帯を過ぎると佐久市の最高地点(2380m)の標柱があります。
程なく縞枯れの樹間から蓼科山が見えるようになり、大河原峠から1時間30分ほどで赤谷の分岐です。
さらに10分ほど緩やかに下ると目の前に蓼科山の山容を望む将軍平です。
七合目登山口からの登山道との合流点となり、蓼科山荘もあり休憩地として賑わいます。
将軍平を過ぎるとすぐに露岩帯の急登となり、上部に行くほど乗り越える岩も大きくなります。
樹林帯を抜けて眼下に前掛山と蓼科山荘を見晴らすようになると南寄りを巻くように進みます。
やがて北横岳や南八ヶ岳を一望するようになり、蓼科山頂ヒュッテの前に出ます。
将軍平からは40分ほど、山頂標はヒュッテのさらに奥にあります。
溶岩に覆われた山頂は見渡す限り広く(西面~北面にかけては低いハイマツ)、中央には蓼科神社奥宮が祀られています。
案内板が欠損している展望盤は山頂西部にあり、南八ヶ岳全山や甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳などの南アルプス、中央アルプス、眼下に白樺湖や女神湖と霧ヶ峰・美ヶ原越しに北アルプス、さらに浅間山などを見渡すことができます。
<将軍平から天祥寺原>
将軍平へ戻り、蓼科山荘脇の分岐を天祥寺原へと進むと岩の転がる下り坂がしばらく続きます。
やがて涸れ沢沿いに出て視界が開けると北横岳が大きく見えます。
しばらく右岸を進むと右手に登山道があり、再び沢沿いに出て左岸側の登山道へ渡ります。
やがて両脇を笹で覆われるようになり、将軍平から1時間20分ほどで竜源橋との分岐です。
付近からは蓼科山の山容を見ることができます。
笹原の道を進むと15分ほどで双子池方面との分岐となる天祥寺原です。
天祥寺原からは背後に北横岳を見ながら、樹木の少ない笹原の緩い登りの一本道を進みます。
55分ほどで大河原峠の登山口に戻ります。
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