雲取山(鉢焼場尾根・ヨモギ尾根)登山口コースガイド
2023/06/03
東京・埼玉・山梨の県境にあり百名山の一つで東京都の最高峰でもある雲取山(2017.1m)を、奥多摩に隣接する丹波村の後山林道の片倉ゲートから鉢焼場尾根(ニジュウタキ尾根)・ヨモギ尾根を経て登るコースガイドです。交錯する作業道の分岐がわかりづらい箇所もありますが、登山道は概ね歩きやすく人気の鴨沢ルートに比べて静かなコースです。
【標準コースタイム:登り6時間45分 / 下り4時間10分】
国道411号線(青梅街道)沿いのお祭バス停付近から脇道へ入り、未舗装路を2kmほど進むと後山林道のゲート手前に駐車スペースがあります。
片倉ゲートから2.4kmほど後山林道を進みます。
新片倉橋を過ぎ中間点となる黒滝橋で右岸へ渡り、後山橋で左岸へ戻ると間もなく駐車スペースから45分ほどで塩沢林道との分岐点となる塩沢橋があります。
分岐から塩沢沿いの林道を進むと程なく登山口があります。
急な斜面に取り付くと尾根伝いを進む作業道が分岐します。
登山道はトラバース気味に高度を上げていきます。
木桟道の区間を過ぎて鉢焼場尾根に一度乗りますが、すぐに西側へ逸れて植林帯の急斜面を斜めに登り上げていきます。
しばらくトラバース気味に進むと左下に向かって作業道の分岐が2ヶ所立て続けにあります。
いずれの分岐も上側の道を進み、急斜面を登るとやがて道は折り返します。
再びなだらかなトラバースが続きます。
尾根に出合うあたりで右手に作業道が分岐します。
分岐を過ぎてひと登りするとなだらかな尾根道となります。
広い尾根は踏み跡がわかりづらい箇所もあります。
稜線上を進むようになると、塩沢橋から2時間40分ほどで奥後山のピークです。
奥後山を越えてなだらかなアップダウンが続きます。
右手には樹林の隙間から石尾根・七ツ石山を見ることができます。
一部の小ピークは巻きながら整備された道を進みます。
ミツバツツジなどと共にアセビなどの低木が見られるようになると、左手には飛龍山方面の山並みも見えてきます。
ヨモギノ頭が近づくと登山道は右側へトラバースします。
(ヨモギノ頭へ直登する薄い踏み跡もあります)
左後方向へ分岐する作業道を見送り、ガレた谷筋を横断すると奥多摩小屋跡方面の分岐があります。
分岐からすぐに旧奥多摩小屋の水場があり、すぐ手前の平場は樹林の隙間から富士山を見ることができます。
階段を登ると奥後山から1時間25分ほどで奥多摩小屋跡前で石尾根に合流します。
石尾根を進むとすぐに稜線を巻く分岐があり、稜線を進めばヨモギノ頭のピークから富士山や七ツ石山の奥に丹沢の山々を見渡すことができます。
富田新道への巻き道を分けると小雲取山への急登となります。
奥多摩小屋から25分ほどで富田新道と合流する小雲取山のピークです。
小雲取山の山頂標は登山道からわずかに外れたところにあります。
避難小屋が前方に見えるようになり山頂まではなだらかな道を進みます。
富士山、大菩薩連嶺、南アルプス、国師ヶ岳や甲武信ヶ岳など奥秩父の山が一望できます。
小雲取山から30分ほどで雲取山の山頂です。
避難小屋のある山梨山頂標付近からは石尾根をよく見渡すことができます。
東京都と埼玉県の山頂標柱は避難小屋の右手奥にあり、トイレも整備されています。
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