今週末は秋雨前線の影響大、土砂災害の発生に注意!
気象予報士の福ちゃんです。
台風19号の傷跡が残る中で心配される今週末の天気ですが、まずは500hPa高度・渦度予想図ならびに850hPa相当温位図を使って見ていきます。
10月19日(土)午前9時の予想図です。
500hPa高度・渦度予想図では朝鮮半島付近に上空の気圧の谷が、850hPa相当温位図を見ると気圧の谷に対応した低気圧が日本海を進み、そこから伸びる相当温位線の集中帯=秋雨前線が東西に伸びて日本列島にかかり、広い範囲で雨が降ることが予想されます。
次に10月20日(日)午前9時の予想図です。
上空の気圧の谷は東進、天気は回復傾向になりますが、850hPa相当温位図を見ると太平洋側に相当温位線の集中帯=秋雨前線が引き続き停滞、関東南部沿岸部を中心に雲の多いぐずついた天気が残る予想です。
登山には日曜日のほうが天気に恵まれますが、関東南部は土日ともに天気が悪い状態が続く予想です。また、土曜日は広く雨で先週末の台風19号で道路状況が悪化、地盤が緩んでいる箇所が多数あり、更なる土砂災害の発生に注意が必要です。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 福ちゃん)