【週末お天気コラム】二年半ぶりに復活、今週末のお天気は？
気象予報士の福ちゃん改めふくぴーです。
約2年半ぶりにお天気コラムを再開することになりました。お出かけの際の週末の天気について、皆様の判断の助けになれば幸いです。
今週は6月13日（月）に四国地方が、6月14日（火）に中国・近畿・東海・北陸地方で、さらに6月15日（水）には東北地方も梅雨入りとなり、梅雨のない北海道を除く全国で梅雨に入りました。
今週末の天気の主役は梅雨前線で、相当温位と呼ばれる、温度と水蒸気、両方を加味した指標を見ることで、位置を把握することができます。
初夏の空気と盛夏の空気とがせめぎ合う梅雨前線は、前線の南と北とでの水蒸気量の差が大きく、相当温位予想図では、相当温位の線が込み合っているところが梅雨前線として解析できます。
6月17日（金）21時と6月18日（土）9時の850hPa相当温位予想図を見ると、相当温位の集中帯＝梅雨前線が少しずつ北上傾向にあることがわかります。
西日本では18日（土）の朝から梅雨前線による雨の影響を受け、関東は18日（土）は曇り空ですが、次第に前線が近づいてくるため下り坂の天気になりそうです。
また、500hPa高度・渦度予想図を見ると、東シナ海には気圧の谷があり、気圧の谷の前面にあたる西・東日本では、梅雨前線の活動が活発になる見込みです。
6月19日（日）9時の地上天気図を見ると、紀伊半島周辺に「+96」という数字が記されており、これは数値予報モデルが予想する前24時間降水量を表します。西・東日本太平洋側では24時間で100mm近くの大雨が予想されているため、この週末は大雨に注意が必要です。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図（外部リンク）
気象庁 最新天気予報（外部リンク）
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図（外部リンク）を編集・加工して作成しております。
（執筆：気象予報士 ふくぴー）
