【週末お天気コラム】土曜は晴れ間あり、日曜は西から下り坂
気象予報士のふくぴーです。
今週末の天気について、高層天気図を使って見ていきます。
10月15日(土)9時の500hPa高度・渦度予想図です。
上空の気圧の谷が北日本付近にあり、北日本ではこの影響で雲が優勢の空模様となり、天気の急変に注意が必要です。500hPa高度・渦度予想図だけでは、これ以外に悪天をもたらす要素はあまり見受けられず、東・西日本は行楽日和になりそうに見えます。
しかし、850hPa相当温位予想図を見ると、東・西日本の太平洋側で相当温位の線が混みあっており、気団の境目である前線が解析できます。東・西日本の日本海側は前線の影響を受けずに、10月15日(土)は晴れる時間が長くなりますが、太平洋側ほどすっきりしない天気になるでしょう。
10月16日(日)9時の500hPa高度・渦度予想図を見ると、台湾の南に熱帯低気圧が進み、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなることや、中国大陸から気圧の谷が近づくため、西から天気は下り坂となるでしょう。10月16日(日)は西日本で広く雨が降りそうです。
なお、実際に出かける際は状況が変わっていることがありますので、最新の天気情報もチェックしてください。
気象庁 最新天気図(外部リンク)
気象庁 最新天気予報(外部リンク)
※本文中に登場する高層天気図は、気象庁の数値予報天気図(外部リンク)を編集・加工して作成しております。
(執筆:気象予報士 ふくぴー)